車椅子でも着用できるバリアフリーな和服はいかが?

発明したところではなく、ビジネスとして機能させたところ

個人の努力ではどうしようもないことを、どうにかするのに行政の力というのは発揮されるべきだと思うのですが、それでは細かいところまでケアができないということで導入されたのがNPOやNGOになります。

しかしNPOやNGOではエポックにはなり得ないのはご存じの通り。
非営利だからやれることなんて、しょせんその程度のことなんでしょうか、いかがわしい連中も多いですしね。

やはり営利性、すなわち持続性がなければ真の意味で社会を変えるようなインパクトは与えられないのです。
蒸気機関を発明したスチーブンソンや電球を発明したエジソンの評価されるべき点は、発明家としてではなく企業家として。もちろん、両者とも黒い話はたくさんありますが、功績がそれを上回っていますから問題はないのです。
金を儲けられる、ビジネスモデルを創った点がすばらしいのです。

「誰もが」の対象が車椅子だったという

「誰もが和服を楽しめればいいのに」こんな思いから生まれた、車いすの人も着用できるレンタル振袖があります。

考案したのは中島明子さん、愛知県春日井市で和装専門の前撮りスタジオ「はなよめ工房」を経営するジャパンビューティースタイル株式会社の代表です。

このアイデアは障害者の恋愛についての番組をたまたまラジオで聞いていた中島さんが「車いすでも着れる婚礼衣装を作ろう」と思い立ったことから始まりました。

そのためには、セパレート式にするとか、お尻を上げることなく身につけることができるとか和服自体に工夫を凝らす必要がありました。
そして、白無垢・紋付袴とアイテムがそろい、バリアフリーの和服「羽衣スタイル」が誕生したのです。

振袖だけで10着、留袖や訪問着、男装も用意されています。

持続可能なシステムとして機能させる

これだけなら、なんかいい話で終わってしまうのですが、一番注目したいのは「羽衣スタイル」がビジネスになっている点。(ひょっとしたら、まだ利益は出てないのかもしれませんが……)

結果、多くの人たちが和服を楽しむことができて、「はなよめ工房」にも金が入る。
システムはこうでないといけません。誰かに負荷がかかるようなものは持続しません。

誰もが和服を楽しめるという、持続できるシステムを作ろうとしている。
ここに頭が下がるのであります。